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おすすめの理由1

ネコちゃんの「シニア問題」や「肥満問題」を考えると、
上下運動できる環境を整えてあげることが重要です。

ネコちゃんを「完全室内飼い」で飼育するのが常識になって、もう数十年でしょうか。外出しなくなった猫たちは、屋外の事故や感染症で命を落とすことがなくなり、猫の平均寿命は格段に伸びました。一方で、高齢化に伴う問題が出てくるという側面も。慢性疾患や関節の痛みは、猫の「シニア問題」「肥満問題」と密接な関わりがあります。
外を自由に走り回っていた時代と同じ運動量とはいかなくとも、できる限り室内で運動できる環境を整えてあげることで、肥満を防ぎ、関節や内臓への負担を防ぐことができます。本来猫は木登りをする生き物ですから、なるべく野生の環境に近づけてあげるには「上下運動」が重要です。個々の猫の年齢や身体能力に合った段差を用意してあげて、生涯に渡って適切な運動ができるようにしてあげましょう。
また、もともと猫は木の上から縄張りを監視する習性があり、この「任務」を果たすことは精神的な安定にもつながります。高いところから部屋中を見渡せる環境を用意してあげることは、メンタル面からみても大変重要です。

おすすめの理由2

ネコちゃんと人間とが触れ合える機会を
なるべく多くなるように環境を整えることは、
人間にもネコちゃんにもいいことがたくさんあります。

ネコちゃんは大切な家族の一員ですね。ネコちゃんの存在が「かすがい」になって、子育てや夫婦関係に良い影響を及ぼすことも多々あります。ただ忘れてはならないのは、「家族だけど動物である」ということ。快適の概念が人間とは違うので、猫としての習性を尊重する必要があります。猫が好む高いところや、ひとりで寛げる場所をリビングなどの人間がメインで生活する空間に用意すると、猫の習性を曲げずに同じ空間で共生でき、人間も猫もリラックスできます。
特に、猫を「モフモフ」している時間、撫でている時間はとても幸せですよね。この瞬間、人間には触れ合いによる幸せホルモン「オキシトシン」が分泌されていると言われています。猫をモフモフすると健康増進にもなるんですね。
もちろん、猫の健康にもプラスになります。空間を共有しつつも猫としての本能は満たされる生活を送ることで、いつも飼い主の存在を感じ、過剰な依存に伴う問題行動(分離不安など)は予防できます。また、日常的に飼い主の目の届くところで過ごしていると、わずかな体調の異変を飼い主に気づいてもらいやすくなり、結果的に、病気の早期発見・早期治療につながります。

おすすめの理由3

まざまなライフスタイルの方がネコちゃんを飼いやすいように
キャットタワーの選択肢が増えることは、
"保護ネコを減らす""不幸なネコを減らす"という観点からも
大きな意義があります。

保護猫を迎えるにあたり、「一人暮らし不可」「高齢者不可」「幼児がいる家庭不可」など、厳しい条件を突きつけられるケースがあります。そのような制約を設けざるを得なかった経緯があることは理解できますが、個人的な意見としては、本来は一人暮らしの方、高齢の方こそネコちゃんを飼ってほしいと思っています。暮らしをともにする相棒を得ることで、人生が大きく変わる実例も多々見てきました。どなたも生き生きと輝いています。
ただし、周囲のサポートや、万が一のときの計画が必要不可欠です。身近な家族や親戚、時には行政書士などの専門家も頼って、ネコちゃんを迎える前から万全の対策を整えてあげましょう。
それと同時に、住宅事情もクリアする必要があります。一人暮らしの方はワンルームなど狭い住宅にお住まいのことも多いかと思います。狭い住宅で猫も人間も快適に暮らすためには、空間を「シェアする」のが合理的です。キャットタワーと人間用の棚や机を兼用できる家具を導入するのは、非常に効率が良いですね。多方面で選択肢を増やすことで、猫を飼える人が増える。その結果、不幸な猫を減らすことにつながると考えられます。